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名字でわかる あなたのルーツ~佐藤、鈴木、高橋、田中、渡辺のヒミツ~ Kindle版
名字には日本人と一族の歴史が隠されている。
日本には10万とも20万ともいわれる名字がある。それだけ世界に類を見ない数の家系が受け継がれてきたことを意味する。古代豪族の末裔、地形・地名由来、職業由来など、名字ひとつで先祖が生きてきた土地や生業が推測できる。
バラエティ豊富なことで、名字に関する誤解も多い。例えば、「江戸時代以前は武士以外に名字はなかった」というもの。学校でそう習ったという人も多いが、事実は「武士以外は名字を“名乗ること”が許されなかった」だけ。遅くとも室町時代には庶民が名字を持っていたことを示す文献も残っている。
もう1つの誤解は、図書館の分厚い名字事典に関係する。それらには何万もの名字が収録されているが、大半は家系図などが残されている武家、公家、名家のもので、国民の9割を占めた農民、町民のルーツはほとんど示されていない。「藤」が付く名字のすべてが藤原氏の末裔ではないのである。
庶民の名字を研究してきた第一人者であり、NHK番組「日本人のおなまえっ!」のコメンテーターとして知られる著者は、本書で約2500の名字のルーツを解説した。これを読めば、ほとんどの日本人が自分のルーツの一端を知ることになるだろう。
日本には10万とも20万ともいわれる名字がある。それだけ世界に類を見ない数の家系が受け継がれてきたことを意味する。古代豪族の末裔、地形・地名由来、職業由来など、名字ひとつで先祖が生きてきた土地や生業が推測できる。
バラエティ豊富なことで、名字に関する誤解も多い。例えば、「江戸時代以前は武士以外に名字はなかった」というもの。学校でそう習ったという人も多いが、事実は「武士以外は名字を“名乗ること”が許されなかった」だけ。遅くとも室町時代には庶民が名字を持っていたことを示す文献も残っている。
もう1つの誤解は、図書館の分厚い名字事典に関係する。それらには何万もの名字が収録されているが、大半は家系図などが残されている武家、公家、名家のもので、国民の9割を占めた農民、町民のルーツはほとんど示されていない。「藤」が付く名字のすべてが藤原氏の末裔ではないのである。
庶民の名字を研究してきた第一人者であり、NHK番組「日本人のおなまえっ!」のコメンテーターとして知られる著者は、本書で約2500の名字のルーツを解説した。これを読めば、ほとんどの日本人が自分のルーツの一端を知ることになるだろう。
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2017/7/11
- ファイルサイズ14493 KB
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登録情報
- ASIN : B07423VXXK
- 出版社 : 小学館 (2017/7/11)
- 発売日 : 2017/7/11
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 14493 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 238ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 93,818位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 959位文化人類学・民俗学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年高知県生まれ。
早大政経学部在学中から独学で名字を研究、文献に登場する名字の分類・整理にとどまるのではなく、現在の分布や、地名、民俗学なども踏まえた独自の研究を展開する。書籍などに収録されていながら実在しない名字をさす“幽霊名字”の命名者でもある。
また、高校野球を中心とした野球史研究家としても活動。
日本文藝家協会会員。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の名前のルーツまでは分からなかったが名前の成り立ちがよく分かる。
2017年7月8日に日本でレビュー済み
1. 忘れられた日本人の姓氏を書いた「独自」の研究なのがおもしろい
アイヌについては次の記述があった。
163ページ。「アイヌの人たちに特徴的な名字もなくはないが」。例を出さないで抽象的なのがおもしろい。
門割制度に関する記述。
181ページ。「各門には名前がつけられており、農民の名字がこの門名に由来するものが多いという」。例をはっきりと記さないのがおもしろい。
2. 客観性がある「独自」の文体でおもしろい
「読む価値がない文献をすばやく見分けるもう一つの方法は、文体に注意することだ。受身の文章が多いのは、駄目である。『……といわれている』『……と考えられる』という類の文章だ。これらは、内容に関して責任を取りたくないという潜在願望の現われだからだ」
『「超」整理法3 タイム・マネジメント』(野口悠紀雄、中央公論新社、2003)
本書にある受け身の文章の例
「考えられ」、「考えられる」、「考えられている」 4ページ、10ページ、12ページ、19ページ、25ページ、34ページ、39ページ、41ページ、56ページ、81ページ、115ページ、121ページ、142ページ、152ページ、170ページ、207ページ、214ページ。
「思われる」 22ページ、34ページ、67ページ、69ページ、79ページ、147ページ、153ページ、197ページ、204ページ、213ページ、215ページ、216ページ。
「いわれている」、「言われている」 11ページ、111ページ、122ページ。
例として56ページには下記の文章がある。
「『宮本』『寺本』などには位置的に下というだけではなく、神社や寺を支える人たちという意味もあったと考えられる」
考えているのは誰なのか。どこにいつあったのか。
「考えられる」、「思われる」、「言われている」。誰によってなのかを問うと信憑性があるかわかっておもしろい。
3. 抽象的で「独自」の研究なのがおもしろい
26ページ。「民俗学や地理学など、周辺から調査して外濠を埋めて総合的に判断を下すしかない」。伝承地、時期、地名が抽象的な記述なのがおもしろい。
42ページ。「金子のルーツは埼玉県飯能市の地名で、武蔵七党のひとつ村山党一族の金子氏の末裔と伝わる(→111ページ参照)」。「独自地名」。埼玉県入間市に金子の地名はある。参照先の111ページを見ると「埼玉県入間市」とある。「名家」だけ書いてコリア系の金子もいることを書かないのは差をつけた別の扱いでおもしろい。
63ページ。「藤が上について『ふじ~』と読む名字の『藤』は植物の藤に因むものが多い」。個別に時代、場所を説明していない抽象的で「独自」の研究なのがおもしろい。第一要素の「藤」は藤原氏からが多くあることを時代、場所を説明して『日本姓氏語源辞典』で書いた。
どちらの調査が行き届いているか『日本姓氏語源辞典』との比較を推奨。
アイヌについては次の記述があった。
163ページ。「アイヌの人たちに特徴的な名字もなくはないが」。例を出さないで抽象的なのがおもしろい。
門割制度に関する記述。
181ページ。「各門には名前がつけられており、農民の名字がこの門名に由来するものが多いという」。例をはっきりと記さないのがおもしろい。
2. 客観性がある「独自」の文体でおもしろい
「読む価値がない文献をすばやく見分けるもう一つの方法は、文体に注意することだ。受身の文章が多いのは、駄目である。『……といわれている』『……と考えられる』という類の文章だ。これらは、内容に関して責任を取りたくないという潜在願望の現われだからだ」
『「超」整理法3 タイム・マネジメント』(野口悠紀雄、中央公論新社、2003)
本書にある受け身の文章の例
「考えられ」、「考えられる」、「考えられている」 4ページ、10ページ、12ページ、19ページ、25ページ、34ページ、39ページ、41ページ、56ページ、81ページ、115ページ、121ページ、142ページ、152ページ、170ページ、207ページ、214ページ。
「思われる」 22ページ、34ページ、67ページ、69ページ、79ページ、147ページ、153ページ、197ページ、204ページ、213ページ、215ページ、216ページ。
「いわれている」、「言われている」 11ページ、111ページ、122ページ。
例として56ページには下記の文章がある。
「『宮本』『寺本』などには位置的に下というだけではなく、神社や寺を支える人たちという意味もあったと考えられる」
考えているのは誰なのか。どこにいつあったのか。
「考えられる」、「思われる」、「言われている」。誰によってなのかを問うと信憑性があるかわかっておもしろい。
3. 抽象的で「独自」の研究なのがおもしろい
26ページ。「民俗学や地理学など、周辺から調査して外濠を埋めて総合的に判断を下すしかない」。伝承地、時期、地名が抽象的な記述なのがおもしろい。
42ページ。「金子のルーツは埼玉県飯能市の地名で、武蔵七党のひとつ村山党一族の金子氏の末裔と伝わる(→111ページ参照)」。「独自地名」。埼玉県入間市に金子の地名はある。参照先の111ページを見ると「埼玉県入間市」とある。「名家」だけ書いてコリア系の金子もいることを書かないのは差をつけた別の扱いでおもしろい。
63ページ。「藤が上について『ふじ~』と読む名字の『藤』は植物の藤に因むものが多い」。個別に時代、場所を説明していない抽象的で「独自」の研究なのがおもしろい。第一要素の「藤」は藤原氏からが多くあることを時代、場所を説明して『日本姓氏語源辞典』で書いた。
どちらの調査が行き届いているか『日本姓氏語源辞典』との比較を推奨。
2021年1月15日に日本でレビュー済み
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なるほどと、納得しました。
2020年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
性名の歴史的な流れの根本がなされてないような感じがします。
2021年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなか興味深い内容です。とても面白いです。